こんにちは、中のひとアツです。
前回の記事で、最短動線を手に入れたテンキーレスキーボード『Keychron K1 Max』。
打鍵感も配置も最高ですが、使い始めてすぐにぶつかる「壁」があります。
それがファンクションキー(F1〜F12)の挙動です。
Keychronの多くは、出荷状態ではFキーが「メディアキー(画面の明るさや音量調整)」として機能します。
しかし、日本語入力において「F7(カタカナ変換)」や「F10(半角英数変換)」は生命線。
「カタカナにしたいのに画面が暗くなった!」というノイズは、執筆のテンポを著しく削ぎます。
この記事では、ブラウザ上で完結する公式ツール「Keychron Launcher」を使い、Fキーを「Fnキーなし」で標準動作させる(かつメディアキー機能も残す)失敗しない設定手順を、完全図解で解説します。
1. 中古購入なら必須!Keychronの初期化(ファクトリーリセット)と有線接続
設定作業に入る前に、中古で入手した個体ならではの儀式と、ツールを使うための必須条件について解説します。
前の持ち主の「癖」を消すファクトリーリセット
今回私は中古でK1 Maxを入手しましたが、使い始める前に必ず「ファクトリーリセット(工場出荷状態への初期化)」を行います。
前の持ち主が施したマクロやキーマップが残っていると、予期せぬ挙動に悩まされる可能性があるからです。
- キーボード上の
fn+J+Zを同時に3〜4秒長押しする。 - バックライトが激しく点滅すればリセット完了。
これで、まっさらな状態から自分好みの設定を積み上げることができます。
サードパーティ製コイルケーブルで「有線接続」する
Keychron Launcherを使用してキーマップを書き換えるには「有線接続」が必須です。
今回、設定用も兼ねてGunMjo製のサードパーティ製コイルケーブルを導入しました。Keychron純正のコイルケーブルは高価ですが、こちらは2,000円弱と非常にリーズナブル。質感も良く、取り回しも十分です。
あえて有線で繋ぐのは、スリープ復帰時の「1文字目のラグ」をゼロにし、思考のスピードでタイピングするためでもあります。このケーブルによって、デスクはより「コックピット」らしい機能美を纏うことになりました。

2. 【事前知識】「Layer(レイヤー)」の仕組みとMac/Winの違い
Keychronのカスタマイズは「Layer(層)」という概念で行います。本体背面のOS切り替えスイッチ(Mac / Win)に合わせて、編集するLayer番号が変わるため、ここだけは絶対に覚えておいてください。
【操作レイヤー対応表】
| 本体背面スイッチ | そのまま押した時(表) | Fnキーと同時押し(裏) |
| Mac モード | LAYER 0 | LAYER 1 |
| Windows モード | LAYER 2 | LAYER 3 |
今回はMac環境を例に、「LAYER 0(表)を標準のFキーにし、LAYER 1(裏)にメディアキーを退避させる」という手順で進めます。
3. Webで完結!Keychron Launcherによるキーマップ変更手順
ここからは、実際に私がK1 Maxをカスタマイズした際の手順をステップごとに解説します。
※注意:このツールはGoogle ChromeまたはMicrosoft Edgeブラウザでのみ動作します。SafariやFirefoxではキーボードを認識できないので注意してください。
STEP 1:デバイスの接続
まずは公式の [Keychron Launcher] にアクセスします。
- キーボードを有線ケーブルでPCに繋ぎ、サイト上の「接続(Connect)」ボタンを押す。

- ブラウザ上部にポップアップが出るので「Keychron K1 Max」を選択して「接続」をクリックする。

- 正常に認識されると画面上にキーボードの図(キーマップ)が表示される。

STEP 2:メディアキーを「裏レイヤー」に退避させる
いきなり表のキーを書き換えると、元々あった「画面の明るさ調整」などの機能が消えてしまいます。そこで、まずはLAYER 1(裏)にメディア機能をコピーして退避させます。
- 画面左上の「LAYER」メニューから「1」を選択する(※Windowsの場合は「3」)。

- 元々LAYER 0(表)に配置されていたメディア機能のアイコンを目視で確認する。
- 画面上のキーボード図(LAYER 1)の該当箇所をクリックし、画面下部のメニュー(メディアタブやカスタムタブ等)から同じ機能のアイコンを探して割り当てる。

これで「Fnキーを押している間だけメディア機能が動く」というバックアップが完了しました。
STEP 3:基本レイヤー(表)を「標準Fキー」に書き換える
退避が完了したら、いよいよメインの変更です。
- 画面左上の「LAYER」メニューから「0」を選択する(※Windowsの場合は「2」)。
- 画面下部のメニューから「BASIC」タブを開く。
- リストにある「F1」〜「F12」を、画面上のキーボード図の最上段へ、一つずつクリックして割り当てる。

万が一、操作を間違えてしまったら?
もし設定中によく分からなくなったり、キーボードが反応しなくなったりした場合は、焦らずにケーブルを抜き差しし、キーボード本体で fn + J + Z を長押しして初期化(ファクトリーリセット)すれば、いつでも最初の状態に戻せます。失敗を恐れずにいじってみましょう!
4. PC側のソフト不要。設定を本体に記憶させる圧倒的メリット
設定ツール上で割り当てが終われば、保存ボタンを押すまでもなく設定は完了しています。これで「そのまま押せばF7(カタカナ変換)」、「Fnと同時押しで画面の明るさ調整」という理想の環境が完成しました。
一般的なキーボード設定ソフトはPC側に常駐させる必要がありますが、Keychron(QMK/VIA対応機)は違います。Keychron Launcherの最大の特徴は、変更した瞬間に「キーボード本体のメモリ」へ設定が直接書き込まれる点にあります。
一度設定してしまえば、キーボードを引き抜いて別のMacに繋いでも、セキュリティの厳しい会社のWindows PCに繋いでも、あなたが設定した「Fキーの挙動」はそのまま維持されます。
PCを買い替えても、OSが変わっても、このK1 Maxは常に「私の指」を理解してくれている。どこへ行っても自分の指に馴染んだ「標準環境」を持ち歩ける。これこそが、エンジニアやライターにKeychronが支持される、カタログスペック以上の圧倒的な価値です。
【まとめと次回予告】浮いた資金で「左手デバイス」の沼へ
「デフォルトのままで使う」のも一つの美学ですが、Keychronのように「設定をキーボード側に持たせられる」道具であれば、積極的に自分好みに染めるべきです。この信頼感こそが、作業効率を支える土台になります。
さて、キーボード側のノイズが完全になくなったところで、次はいよいよ作業効率を爆上げするための「次の刺客」についてお話ししたいと思います。
実は今回、「K1 Maxの新品価格」と「K1 Maxの中古価格 + GunMjoコイルケーブル代」がほぼ同じだったことで、私の物欲に火がついてしまいました。
その「浮いた資金」で手に入れたのは、クリエイティブ作業の相棒となる「ハブ内蔵の左手デバイス」です。
これまた、底なしのカスタマイズ沼が待っていました。次回、その導入記をお届けします!
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